
やりたいことがある。
好きなことで生きていきたい。
そう思って飛び込んだフリーランスの世界。
だけど気がつけば、「楽しい」はずの毎日がただ苦しくて、朝、PCを開くのが怖くなる。
そんな時って、実は体よりも気持ちが疲れてることが多いんですよね。
誰にも怒られないし、出社義務もない。だけど、休むことへの罪悪感はサラリーマン時代よりずっと大きくなる。「自由」は時に、私たちを追い詰めるナイフにもなります。
この記事では、私自身の経験を交えながら、「燃え尽きない働き方」について考えてみたいと思います。
目次
自由と孤独は、紙一重だった
フリーランスになって感じたのは、「全部自分で決められる」って、案外しんどいということ。
今日何をするか、どこまでやるか、何時に終えるか。誰も決めてくれないし、誰も止めてくれない。
気づけば「夜中の2時にクライアントからのSlackを返信してた」みたいな日々が続いていて、
ある朝、何もしたくない。ベッドから出たくない。そんな日が来たんです。
これって、燃え尽きかけてるサインなんだなって。
「休むのが怖い」その気持ちは、すごくよくわかる
私、フリーランスになったばかりの頃、休むのがめちゃくちゃ怖かったんです。
というか、正直「休んだら終わる気がする」って思ってました。
一日でも気を抜いたら、全部が崩れそうな感覚。
だから毎日朝から晩まで仕事して、土日もなんとなくPC開いて、
PCの前に座っていると「なんかやってる感」があるから、それで安心したりして。
でも、それって休めてないんですよね。全然。
ある日、いつも通りタスクを詰め込んだ朝。
PCの前に座ったのに、何も開けなかったんです。
画面がまぶしくて、頭が回らなくて、
「…今日、ムリだな」ってはじめて思いました。
で、その日、思い切って午前中をまるっと休みにしたんですよ。
コーヒー入れて、スマホ置いて、ベランダでぼーっとしただけ。
そしたら、午後の自分がものすごく軽くて驚きました。
「え? こんなに集中できるの…?」って。
そこから、午前中は仕事しない日を週1で入れるようになりました。
最初はソワソワしたけど、回を重ねるごとに、むしろ効率上がっていくのが不思議で。
なんというか、「休む」ってスキルなんだなって思いました。
ただ怠けるんじゃなくて、「今は休むべき」と判断できるのが、プロなんですよね。
燃え尽きたとき、私はこうやって立て直した
あのときは本当にしんどくて、「フリーランス向いてないのかもな」って思ってました。
でも、そんなときにやったことがいくつかあって、それがきっかけで少しずつ持ち直せた気がします。
まず、まったく関係ない人に話した。仕事とは関係ない友達に。
「最近しんどくてさ…」ってただ吐き出しただけなんだけど、泣いた後、ちょっとラクになったんです。
あとは、とにかく自然のあるところに行くようにしました。
小さい公園でもいいから、緑を見て、歩いて、無音の時間をもつ。
PCやスマホから距離を置くことが、自分にとっては回復の鍵だったみたいです。
で、意識して「しょぼい予定」をカレンダーに入れました。
- 散歩する
- 花を買う
- 映画を観る
何の役にも立たないこと。だけど、心が喜ぶこと。
それを「予定」にして、タスクとして扱ったら、罪悪感なくサボれるようになりました。
燃え尽きない働き方のチェックリスト
最後に、自分のための備忘録も兼ねて書いておきます。
これ、全部じゃなくても、ひとつでもやれたら充分です。
□ 午前中は“あえて”サボる日を週1入れてる?
□ 「返信はすぐしなくてOK」と自分に言えてる?
□ しょぼい予定(散歩・昼寝・昼カフェ)を“予定”として扱ってる?
□ 「自分が何に疲れてるか」言語化してる?
□ 誰かに本音で「しんどい」と話したこと、最近ある?
無理をしてるときほど、「頑張ってること」に気づけなくなるものです。
だからこそ、ときどき立ち止まって、自分のペースを取り戻す。
それが、フリーランスとして長く続ける一番のコツかもしれません。
おわりに
「今日はちゃんとサボれた!」って言える日は、いい日です。
サボりもスキル。楽しみましょう。