
クライアントと打ち合わせをしていて、
「え、それ伝わってなかったの?」
「なんでそんな解釈になるの?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
Web制作やデザイン、ライティングなど、クリエイティブな仕事をしていると、「言葉は通じているのに、意図が伝わらない」という場面は珍しくありません。
でも、その“ズレ”をそのままにしておくと、
あとで修正が大変だったり、信頼を損なってしまうことも。
この記事では、そんな「話が通じない」と感じたときに、落ち着いて軌道修正する方法=リカバリー術をご紹介します。
目次
よくある「すれ違い」のパターン
同じ言葉でも解釈が違う
もっとシンプルなデザインにしてください
余白を増やし、色数を減らしてデザインを整理
「ちょっと物足りない」と言われる
原因:「シンプル」の意味が、“見た目”ではなく“情報整理”だった
抽象的な言葉は、相手が思い描いているイメージを丁寧に確認する
ゴールや目的の共有が不十分
トップページの導線をもっと強く
CTAボタンを目立たせて再配置
「思ってたのと違う」と言われる
原因:「導線を強く」の意味が「デザインの強調」ではなく「説明順を変えたい」だった
「なぜそうしたいのか」という背景の意図を掘り下げる
クライアント自身が説明できていない
なんかイマイチなんですよね
詳しく聞いても「説明が難しい」と返される
原因: クライアント側も「何がどう悪いのか」が言語化できていない状態
参考例や比較を用意して、相手が言語化しやすくなるようにサポートする
これらのパターンは、「誰かが悪い」のではなく確認不足や前提の違いによって起きがちです。
だからこそ、丁寧な対話と“見える化”が、ズレを減らす鍵になります。
具体例で見る「ズレ」のリカバリー
例①:「シンプルに」ってどういう意味?
もっとシンプルなデザインに
白ベースにして装飾を削った
なんか寂しいですね…
「“シンプル”というのは、情報量を減らしたい感じでしょうか?
それとも余白を増やしたい感じでしょうか?」と丁寧にヒアリング
視覚的シンプルではなく、情報整理のシンプルだったと判明
例②:「動きを入れて」ってどんな動き?
最近のサイトっぽく動きを入れて
スクロールにアニメーションを追加
スマホで重いです…
3〜4個の参考サイトを提示し、「この中だとどれに近いですか?」と聞いて方向性を明確化
スライド切り替えのような明快な動きを求めていたと判明
話がズレたときのリカバリー術【3ステップ】
STEP1|「念のため」の確認を入れる
「確認なんですが、今のお話はこういう理解で合っていますか?」
“理解を共有”する姿勢で、相手の意図を再確認しましょう。
ズレがあっても、やわらかく修正できます。
STEP2|具体例や資料を提示する
言葉だけでは伝わりづらいときは、
ワイヤーフレーム、参考画像、画面キャプチャなどで、視覚的にイメージを合わせましょう。
「こんな感じですか?」と見せるだけで、一気にズレが減ります。
STEP3|「伝える」より「一緒に考える」
一方的に説明するより、
「こういう選択肢もありますが、どちらがイメージに近いですか?」と聞くと、相手が考えやすくなります。
「対話」ができている感覚が、信頼感にもつながります。
話が通じないときに「してはいけないこと」
❌ イライラした態度で返す
❌ 相手の理解不足を責める
❌ 一度ズレたまま、強引に進める
ズレに気づけたらチャンスです。
「今、確認しておいてよかった!」と後でお互い思えるような対話にしましょう。
おわりに|伝えるのではなく、伝わるまで
「話が通じない」と感じる瞬間は、誰にでもあります。
でもそのままにせず、一歩立ち止まって相手と目線を合わせることで、信頼関係を築くきっかけにもなります。
伝えたいことがあるなら、「伝わる」までがゴール。
あなたの伝える力と、相手を思いやる心で、きっと解決できます。
Web初心者こそ「まずは経験」してみよう
クライアントとのやり取りは、慣れないうちは緊張するもの。
でも、経験を重ねることで少しずつ“伝わるコツ”が見えてきます。
大切なのは、失敗を恐れすぎないこと。
上手くいかなかったとしても、それも大事な学びです。
そして、もう一つ忘れてはいけないのがコミュニケーションスキル。
専門知識だけでなく、相手とのやり取りをどう進めるかで、仕事の成果が大きく変わります。
もし「自分ひとりじゃ不安」なときは…
難しい場面に直面したり、どう進めていいか分からなくなることは、誰にでもあります。
そんなときは、経験のある人に一緒に入ってもらうのも、一つの有効な手段です。
ひとりで抱え込まず、頼れる先があるというだけで、気持ちがぐっと楽になります。
メンサポWEBでは、こういったケースにも対応可能です。
たとえば、クライアントとの打ち合わせに同席する形でサポートすることもできます。
「いざという時、相談できる誰かがいる」――
そんな安心感を、あなたの現場にも届けます。