
WebページのSEOを強化するには、Metaタグの最適化が不可欠です。とくに検索エンジンに向けて適切な情報を伝えるためには、Metaタグの設定が大きな役割を果たします。しかし、ただ設定するだけでは十分ではなく、目的やページの内容に応じた最適化が求められます。
この記事では、Metaタグの正しい設定方法とSEOへの影響について、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
Metaタグとは?
Metaタグとは、HTMLの<head>内に記述される情報で、主に検索エンジンやブラウザ、SNSに向けてページの情報を伝えるために使われます。ユーザーには直接表示されません。
SEOに重要なMetaタグ一覧とその設定方法
meta description(ページの説明文)
- 内容:検索結果に表示される要約文(約120〜160文字)。
- 目的:ユーザーのクリック率(CTR)を高める。
<meta name="description" content="WordPressの使い方を初心者向けにわかりやすく解説。テーマ設定から投稿の管理まで丁寧に紹介しています。">
・ページの要点を簡潔にまとめる
・キーワードを含める(ただし不自然に詰め込まない)
・ページごとに個別に設定する
Google:検索セントラル「Documentation」
meta robots(インデックス・フォローの指示)
- 内容:検索エンジンに対して、インデックスやリンク追跡の可否を指示。
- 目的:検索結果に表示させたく無いのページなどのコントロール
<meta name="robots" content="index, follow">
ログインページや検索結果ページには「noindex」を設定しましょう。
Google:Robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定
viewport(モバイル対応)
- SEOとの関係:モバイルフレンドリーなページはSEOに有利。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
charset(文字コード)
- SEO直接効果はないが、文字化けを防ぐ基本設定。
<meta charset="UTF-8">
og:metaタグ(SNSシェア向け)
- 直接的なSEO効果はなしですが、SNSからの流入を増やすため重要。
<meta property="og:title" content="WordPressの使い方入門">
<meta property="og:description" content="初心者向けに丁寧に解説。">
<meta property="og:image" content="https://example.com/image.jpg">
<meta property="og:url" content="https://example.com/page">
MetaタグのSEOへの影響
タグ | SEO効果 | 内容 |
meta description | ◎ | CTR向上に直結(順位には直接影響しない) |
meta robots | ◎ | 検索エンジンのクロール制御に必須 |
viewport | ○ | モバイル対応評価に関与(LCPなどにも影響) |
charset | △ | 間接的に可読性・UXに関与 |
ogタグ | △ | SNS流入によるアクセス増を狙える |
よくある誤解とNG設定
誤解・NG例 | 解説 |
descriptionを空白にしている | 検索エンジンが自動生成するが、内容とズレる可能性が高くCTR低下に |
noindexを間違えてトップページに設定 | インデックスから完全除外され、致命的なミスに |
同じdescriptionを全ページに設定 | 重複コンテンツと見なされる可能性あり。必ず個別に記述 |
WordPressでのmetaタグ管理のポイント
- SEO系プラグイン(Yoast SEO, All in One SEOなど)を活用すると、各ページで簡単に設定可能
- functions.phpで独自実装も可能(例:ACFのカスタムフィールドからdescription生成)
まとめ
Metaタグは「検索順位」自体を直接押し上げるものではありませんが、検索結果での見え方を改善し、CTRを高めることでSEO全体に好影響を与えます。特に meta description と meta robots は、Web担当者として最低限押さえておきたい要素です。